藤原雄
FUJIWARA YU
「壺の雄」と称される現代備前の雄。
視覚にハンディを抱えながら「単純・明快・豪放」を信条に、力強い壺や鉢を生み出した。
世界を巡り備前焼を広げ続け、父・藤原啓に続く親子二代の人間国宝となった。
Overview
藤原雄とは——「壺の雄」と呼ばれる親子二代の人間国宝
1932年(昭和7年)、人間国宝・藤原啓の長男として岡山県備前市に生まれる。 左目は失明、右目は視力0.03という視覚のハンディを抱えながら、父の意志で普通学校に進学し、 明治大学文学部日本文学科を卒業。青年期は文学・音楽に熱中した。
卒業後はみすず書房の編集者として勤務したが、父の看病のため帰郷し、 陶芸研究家・小山冨士夫の後押しで父に師事して備前焼の道に入った。 「単純・明快・豪放」を信条とした力強い壺や鉢を多く手がけ「壺の雄」と称された。 1963年にスペイン・バルセロナ国際陶芸展でグランプリを受賞し国際的な名声を確立。 アメリカ・ダートマス大学で講義を行うなど備前焼を世界に広め、作品はメトロポリタン美術館・大英博物館にも所蔵された。 1996年(平成8年)、備前焼の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。陶芸分野における親子二代の人間国宝となった。
Biography
藤原雄 略歴
- 1932年(昭和7年) 6月10日、人間国宝・藤原啓の長男として岡山県備前市に生まれる。
- 1951年(昭和26年) 明治大学文学部日本文学科に進学。青年期は文学・音楽に親しむ。
- 1955年(昭和30年) 明治大学卒業後、みすず書房に就職。同年、父の看病のため帰郷し、小山富士夫の勧めで父・藤原啓に師事して備前焼を学び始める。
- 1958年(昭和33年) 第5回日本伝統工芸展に「備前壺」で初入選。
- 1960年(昭和35年) 岡山天満屋・東京日本橋三越で初の個展を開催。
- 1961年(昭和36年) 日本工芸会正会員となる。
- 1963年(昭和38年) スペイン・バルセロナ国際陶芸展でグランプリを受賞。
- 1965年(昭和40年) 棟方志功とともにアメリカ・ダートマス大学の客員教授を務め、各地で備前焼を紹介。
- 1967年(昭和42年) 独立。日本陶磁協会賞を受賞。
- 1980年(昭和55年) 岡山県指定重要無形文化財保持者に認定される。
- 1996年(平成8年) 備前焼の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。陶芸分野で親子二代の人間国宝となる。
- 2001年(平成13年) 10月29日、逝去(享年69歳)。
Characteristics
藤原雄の作風・技法の特徴
「単純・明快・豪放」を信条とした作為を抑えた豪快な佇まいが、藤原雄の作品を貫く姿勢です。 伝統の備前を踏まえながらも自由な感性で現代的表現を追求し、 力強い壺や大ぶりの器に備前の土の生命力を宿しました。
壺(つぼ)
壺や面を数多く手がけ「壺の雄」と称された。大きくどっしりとしたスケールと存在感が作品の核をなす
単純・明快・豪放
作為を抑えた明快な器形に、削ぎ・透かし・箆目(へらめ)・線彫で景色を添える。技巧に頼らない自由な造形が持ち味
胡麻(ごま)
力強い器肌を覆う胡麻の景色。カセ胡麻の枯れた風合いも得意とし、壺の土肌に備前らしい表情を与えた
国際性
海外の大学で講義を行い備前焼を世界に紹介。作品はメトロポリタン美術館・大英博物館にも所蔵され、備前焼の国際的地位を高めた
Works
藤原雄の主な作品・所蔵館
藤原雄の作品は国内外の美術館・博物館に広く収蔵されています。メトロポリタン美術館・大英博物館にも収蔵されており、国際的な評価を受けた数少ない備前焼作家のひとりです。
窯変大深鉢
備前鷲座大壺
Appraisal Points
藤原雄作品の査定ポイント
お手元に藤原雄の作品がある場合、下記の点を事前にご確認いただくと査定がスムーズです。
-
一
共箱(ともばこ)の有無
—— 自筆の箱書きは真作証明として最重要な要素です。共箱があるだけで査定額が大きく変わります。 -
二
落款・印の状態
—— 「雄」の陶印は大きく彫られた特徴的な印です。作品底部の印が鮮明かどうかをご確認ください。専門家による真作確認が必要な場合もあります。 -
三
保存状態
—— 欠け・ヒビ・継ぎの有無と程度によって査定額が変動します。無理に修復せずそのままお持ちください。 -
四
作品種別と技法
—— 壺・鉢は特に需要が高く、胡麻・カセ胡麻の景色の出方や線彫の技量によっても評価が変わります。 -
五
鑑定書・出品歴
—— 現貨展出品歴、日本伝統工芸展への出品歴や、鑑定機関の証明書があれば買取価格の根拠が強まります。
Track Record
藤原雄 買取実績
岡建商事株式会社では、藤原雄作品を多数買取してきた実績があります。以下は実際の買取例です。
徳利・ぐい呑み 2点
¥30,000
藤原雄は宝瓶をほとんど手がけず、徳利やぐい呑みといった酒器を得意としました。こちらは徳利とぐい呑みが揃った2点で、同じ作家の手による酒器をセットで楽しめるのが魅力。肌に表れた窯変が、酒席に趣を添えます。
ぐい呑み
¥13,000
備前らしい技法が映える藤原雄のぐい呑み。煎茶碗としても代用でき、使い勝手の良さから海外でも需要が高いお品です。手のひらにおさまる小品ながら、窯変の景色をじっくり味わえます。
備前筒花入
¥10,000
酒器とともに花器も得意とした藤原雄による筒花入。すっと立ち上がった姿に火襷の緋色が走り、花を生けると景色が一層引き立ちます。シンプルな筒形だからこそ、土味と窯変の美しさが素直に伝わる一点です。
※記載の金額はあくまで過去実績の目安です。作品の状態・付属品・相場変動により査定額は変わります。また、花瓶や徳利などの酒器よりも、宝瓶や茶道具の需要が高く、高価買取をさせていただく可能性がございます。まずはお気軽にご相談ください。
Free Appraisal
藤原雄の作品を高く買い取ります。
対応エリア内は無料出張査定。写真をお送りいただくだけで
概算査定が可能です。お気軽にご相談ください。